人妻の爽やか(笑)の不倫劇を描いた黒澤R先生の漫画「金魚妻」。
今回は、その続編となる「金魚妻2」をご紹介します。
<「金魚妻」の記事はこちら>
「金魚妻」のあらすじと感想。不倫ものなのに妙に爽やかな?気分に浸れる漫画
「金魚妻2」の紹介
前作に引き続き、「金魚妻2」も、読みきりの短編集となっています。
今回は5つのストーリーが収録されていて、うち「金魚妻」と「弁当妻」は前編の続き、そして、あらたに、「頭痛妻」、「芳香妻」、「園芸妻」の3人の不倫妻が登場します。
どの人妻も前作同様に魅力的ですよ~。
そして、前作よりも、ストーリー性がさらにパワーアップして読み応えたっぷりです!
「金魚妻2」のあらすじ
頭痛妻
タワーマンションに暮らす40歳のセレブ妻。
彼女は超キワドイ下着をつけて、川沿いのホームレスが住む小屋に向かいます。
この人妻は、半年前からこの小屋で暮らすタクゾーと不倫関係にあったのです・・・。
飼い犬が散歩中、タクゾーへのもとに駆け寄っていったことがきっかけで、2人は立ち話を始めます。
しかし、ダンナの話題になったとたん、人妻は頭痛に襲われ、タクゾーの小屋で休むことに。
ふと気付くと、自分の下半身をむさぼるタクゾーが・・・。
芳香妻
融が会社の二次会から逃げ出す手助けしをした薫。
「ちょっと聞いてくださいよ薫さーん」
東京にいる彼女に”もう会えない”と言われたとタクシーの中でそう喚く融。
流れのまま融の家でお茶することに。
そこで、融は趣味でアロマオイルを作っていて、どうしても”作りたい香りがある”と言います。
その香りとは、融が幼い頃、面倒を見てくれた親友の母の香り。
そして、その親友の母こそが融の“彼女” であることと、最近、彼女に乳がんが発覚し、本気で別れを告げてきたのだと語るのです。
さらに、その親友の母の香りが似ていると、薫にアロマの完成を手伝ってほしいとお願いするのです・・・。
園芸妻
ホームセンターの園芸コーナーに勤める花純(かすみ)。
ヤクザ者のダンナ・一久は、普段は家に寄り付かず、義弟の史久、娘の紀里と暮らしています。
ある日、突然帰宅してきた一久は、傍若無人な振る舞いをします。しかし、花純と史久は、ひたすら言いなりになるしかなかったのです。
一久のひどい仕打ちに耐え切れなくなった花純は、ある日、ついに行動に出たことを史久に告白します。
その行動とは・・・。
金魚妻2
「金魚妻」の続編です。
金魚屋の主人と不倫関係となり、そこで暮らしていたさくら。
しかし、さくらの夫が金魚を飼ったものの、しっかりと世話ができていないことを知ったさくらは、金魚の世話をするために自宅へ戻ります。
“良かった無事で”
こう言ってさくらを抱きしめた夫。
ですが、すぐにさくらに暴力をふるいはじめたのです・・・。
再び金魚屋に戻ったさくらが取った行動は・・・。
弁当妻2
こちらも前作の続きです。
こちらは本編でお楽しみください(笑)。
かなり、エロいですよ。
「金魚妻2」の感想
前作の「金魚妻」は、どれもあっけらかんとして、爽やかな不倫劇を描いたものでしたが、「金魚妻2」は、さらにストーリー性がパワーアップしています。
「頭痛妻」と「芳香妻」では、じんわりと来る人間ドラマが描かれる一方、「園芸妻」はかなり鬼畜なダンナと、その復讐を果たすヒロインが、また「金魚妻2」でも、クズ旦那と戦うたくましい姿が印象的です。
(「弁当妻2」は、・・・笑)
今回も不倫をテーマに扱ったものですが、じめじめした感じはいっさいありません。
そして、黒澤R先生の絵は、相変わらずとてもキレイです。
「金魚妻2」、不倫を通じてそれぞれの女性の生き方が描かれた作品、おすすめです!
<黒澤R先生の作品の記事>
<「先生ごめんなさい」の記事>