柏木ハルコ先生の漫画「花園メリーゴーランド」。
明治以前の農村エリアなどの庶民の間で一般的であった「開放的な性の風習」が、近現代でも残っている村落を舞台描かれた漫画です。
「花園メリーゴーランド」のネタバレ・あらすじはこちらの記事をごらんください。
こちらでは、「花園メリーゴーランド」のネタバレ考察その1として、中三男子の主人公・相浦喜一が、おばさんたちに次々と犯されかけるシーンとその理由をまとめてみました。
「花園メリーゴーランド」の主人公・相浦がみづえに言い寄られるシーン
道に迷っていた主人公・相浦は、柤ヶ沢(けびがさわ)というどことなく不気味な雰囲気の漂う村にある澄子の実家に行くことになります。
ここで出会う澄子のおかあさん「みづえ」は、明るく気さくでとても美人。
相浦は、彼女から何度も言い寄られます。
シーン1 スケスケのネグリジェ
相浦の部屋に電気スタンドも持ってやって来たみづえは、スケスケのネグリジェを着ており、しかも、ノーブラです。
夜、一人で部屋にやってきた異性がこんな格好をしていたら、挑発されていると思いますよね。
出典:花園メリーゴーランド
でも、まだ中学生の相浦。
ドキドキするだけで何もせず、みづえも部屋から出て行きます。
しかし、みづえの姿を見て眠れなくなった相浦は、家の中を歩いていると、彼女の部屋の前を通りかかります。
何気なく中をのぞくと、みづえはネグリジェからパジャマに着替えていました。
相浦を挑発しようと、わざとノーブラでスケスケのネグリジェを着ていた、ということですね。
シーン2 いきなり抱きつく
おばさんたちに襲われたのではと、相浦を心配したみづえですが、一瞬、ためらいの表情を見せるも相浦に抱きつき、布団の中に誘います。
そして、相浦のパンツに手を入れながら、
大丈夫、大丈夫
ほんと、ちょっと入るだけだから。
うんとやさしくしてやっから
と愛撫を始めるのです。
出典:花園メリーゴーランド
家人が「指を切った。オロナインどこ~?」と騒いでいるのを聞いて、みづえは仕方なく行為を中断するのですが・・・、この時点で、もう完璧に交渉を持とうとしていますね(笑)。
シーン3 風呂場にて
相浦がお風呂に入っていると、「湯加減はどう?」と言いながら、みずえがお風呂場に入ってきます。
そして、自ら服を脱ぎ、そのまま行為に及ぶのですが、最後の最後で我に返った相浦は、みづえを振りほどいて逃げ出します。
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みづえの行動の理由
明るくやさしいみづえが、急に相浦に襲いかかってきた理由、それは柤ヶ沢には、
33歳の大厄の女性は、若い男性と性交渉して厄を落とす
という風習があったからです。
とくに相手が「外部から来た客人」だと、より好ましいとされていました。
これは閉鎖的なムラの中で関係を持つと、どうしても血が濃くなりすぎるため、外部からタネをもらうという意味があり、たまたまやってきた相浦は、厄落としにうってつけだったわけですね。
若い男性と関係を持つことで厄を落とさないと、家族に不幸があると言い伝えられており、生真面目なみづえは、相浦で厄落としをしようとしたのですが・・・、実は、本音はそれだけではなかったのです。
娯楽としての行為
なんだかんだと逃げ回っていた相浦ですが、結局、みづえに夜這いをかけます。
その際に、
「こんなことして、罪悪感とか・・・ないんですか?」
と聞くのですが、みづえは、
おめーも腹減ったらメシ食うべ!!それと一緒!!
単なる・・・生活の一部だっぺ・・・、それだけ!!
と答えます。
出典:花園メリーゴーランド
娯楽らしい娯楽がほとんど無い時代においては、行為そのものが最大の娯楽だったようであり、かつ、閉鎖されたムラ社会の中では、とてもオープンだったようです。
ムラが狭すぎて、隠しようがなかったのかもしれませんが・・・。
現在と全く違う貞操観念下では罪の意識なく、純粋に娯楽として行為を楽しんでいたので、みづえが相浦に何度も言い寄ったのは、厄落としもさることながら、「やりたかった」ということなのでしょう。
とは言え、子どもたちと一緒に暮らしている家の中で、普通のおばさんが中学生の男子に言い寄る様子は、妙に生々しかったですよ。
ムラのおばさんたち
澄子が不良中年と呼ばれるおばさんたち。雑貨屋の美人なサキやガサツなおばさん・マサ、カナエなども、相浦に言い寄ってきます。
これがまた、生々しく表現されています。
シーン1 サキの家
雑貨屋のサキに家にいくと、3人のおばさんたちがコタツにはいってだべっています。。
うさんくさげに相浦をジロジロと値踏みしますが、すぐに打ち解けます。
そして、ガサツなおばさん・マサから「おめのはどーなんだ」と、相浦の“マラ”を見ようとします。
パンツをぬがされた相浦。
「せっかくだからいっとけ」と同じくパンツを脱がされたサキが覆いかぶさってきます。
ここでは、相浦は直前に逃げ出しますが、おばさんたちは、遊び半分で焚きつけています。
出典:花園メリーゴーランド
シーン2 土手
相浦が土手道を歩いていると、ひっくり返っているカナエ。
彼女を助けようとしたら、いきなり抱きつかれます。
カナエは、
あはははは! やったやった! 捕獲!捕獲!
たまにはオバチャンといいことしっぺ。
と言いながら、パンツの中に手を入れてきます。
出典:花園メリーゴーランド
すでに一線を越えている相浦、そのまま行為に及んでいたところ、ガサツなおばさん・ヤエが通りかかります。
2人の様子をみたヤエは「オレも混ぜれ!」と参加するのです。
ここでは、モロに行為にいたっています。しかも、真昼間の屋外(笑)、それくらいオープンに行為を楽しんでいる様子が描かれています。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
まとめ
「花園メリーゴーランド」で、主人公・相浦喜一が、おばさんたちに言い寄られるシーンをまとめてみました。
みづえには、厄落としという大義名分はあったにせよ、本音のところは行為そのものを娯楽として楽しみたいということにありましたし、ムラのおばさんたちは、ストレートにそれを楽しんでいるのですね。
通常のエロ漫画だと、もっとハードなシーンばっかりですし、行為に至るまでのハードルも全然低いのですが、「花園メリーゴーランド」は実話がベースになっているだけに、読んでいると、信じられないというか、不思議な気持ちになってきます。
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