「鬼虫」(柏木ハルコ)のあらすじと感想。見方を変えるとストレートなサバイバル物語です

柏木ハルコ先生の漫画「鬼虫」のあらすじと感想です。

「鬼虫」は、遠く東南海にぽかりと浮かんだ孤島を舞台に繰り広げられるヒューマンドラマ。

ですが、見方を変えるとストレートなサバイバル物語としても楽しめます。

全5巻完結です。

鬼虫

「鬼虫」のあらすじ

荒れ狂う潮の影響で、外の世界とは隔離されたこの島は、「鬼島(おにしま)」と呼ばれていました。

主人公の「トラゴ(女)」は、幼い頃、「タナ姉」と「ククリ(男)」の3人で海で遊んでいました。

ククリの不注意によってタナ姉は海に流されて行方不明になりますが、数年後、タナ姉にそっくりな女・「マナメ」が島に流れ着きます。

「自分のせいでタナ姉が流されてしまった」ことを気に病んでいたトラゴは、マナメの手看病し、世話をします。

しかし、マナメはトラゴの家から食料を盗んで島から逃げだそうとし、その際にトラゴの家を全焼させてしまいます。

巫女であり島の権力者である「クウロウ」は、漂流者・マナメがさまざまな災いをもたらす「凶」であるとして、トラゴに捨てるよう命令します。

しかし、マナメにタナ姉の面影をみるトラゴは彼女をかくまうのです。

マナメという女は、島に紛れ込んできたまさに「鬼虫」。

貴重な食べ物を盗み喰いするわ、「姉え」と慕うトラゴの気持ちを逆手にとって利用するわ、島の男たちをたぶらかすわと、とんでもない悪女だったのです。

折悪しく、島は火山活動を始めます。

最初は小さい地震が断続的に発生し、やがて大規模な噴火を起こすのです。

漂流船の到着とともに島民を分裂させたマナメと、自分のダンナたちをたぶらかされて怒りに燃える女たち、マナメへの復讐を決意したトラゴ。

いよいよ本格的な噴火をはじめた鬼島で、島民たちが生き残りをかけて取った行動とは・・・。

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鬼虫

「鬼虫」の感想

「鬼虫」では、女性の強さが描かれています。

主人公のトラゴは、ガッシリとした体格で生活力が旺盛。生きること=食べることと言った原始的な生活環境の中で、「たくましさ」と「純粋さ」を持つ女です。

漂流してきたマナメは、生きるために平気で人を出し抜き、騙す女。

「女性性」と「文化」を武器に生き延びようとします。

土着的風習の中での二人の女性の関わり方と生き様は、読みごたえがありました。

特にマナメは、「鬼虫」という存在で、ストーリー上では悪役なんですが、彼女の立場から考えると、ストレートなサバイバル物語でもあります。

「漂流者=災いをもたらす」として排除されるなか、どう生き延びるかというまさに彼女にとっては命がけのサバイバルなわけです。

そして、そのサバイバルはラストのドンデン返しにつながります。

このマナメは、とにかくクズ女なので、あまり感情移入できる存在ではありませんが、見方を変えれば、また別の楽しみ方もできますよ。

あと、余談ですが「鬼島」の形は、東京都の青ヶ島にそっくりです。

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