「花園メリーゴーランド」のネタバレ考察その2。柤ヶ沢で行われている大人になるための儀式

柏木ハルコ先生の漫画「花園メリーゴーランド」では、いくつかの「開放的な性の風習」が登場します。

こちらでは、「花園メリーゴーランド」のネタバレ考察として、年頃となったムラの男女が、大人になるための儀式について記します。

「花園メリーゴーランド」のネタバレ・あらすじはこちらの記事をごらんください。

花園メリーゴーランド

ネタバレ・女の子の儀式

お宮の日、ムラの人々はよそ者である相浦が、まだ留まっていることに、強く警戒心を抱いています。

相浦は泊まっている民宿のおばあさんから、「今日は、絶対に外出してはいけない。窓から顔を出してもいけない」と強く釘を刺されるのです。

家では澄子がキレイに化粧をし、着物で着飾っています。

やがて母のみづえと一緒に家を出た澄子は、隣の家に行きます。

「じゃあ、よろしくお願いします。

では、また後ほど」

といって、澄子を残して帰るみづえ。

外に出るなと言われていた相浦ですが、澄子のことがどうしても気になって仕方なく、隣の家に忍び込みます。

そこで、目撃したのは、隣の家のオジサンに破瓜されている澄子だったのです。

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ネタバレ・男の子の儀式

何がなんだかワケが分からなくなった相浦は、サキに事情を聞こうと公民館に行きます。

扉を開けたら、そこにはふんどし姿の4人の男の子と、4人のおばさんが。

サキやヤエの姿も見えます。

そして、何組もの布団が並べて敷かれているのです。

ここは、男の子たちが「大人になるための儀式」、おばちゃんたちから、男女のことを教わる言わば性教育の場だったのです。

あみだくじで相手を決め、ペアとなったおばちゃんと男の子が布団に入り、おばちゃんの手ほどきで、事を成します。

第一段階はノーマルな手順を、第二段階では体位や様々なコツ、してはいけないことをさらに詳しく教えるというものです。

大人になるための儀式の考察

男女とも平等に大人にする?

「花園メリーゴーランド」では、ムラに生まれ育った男女は、ある年齢になると大人になるための儀式を通過することが描かれています。

女の子(澄子)は16歳、男の子は中学1年生のようです。

男の子は、”いつか女の人と付き合うときに困らないよう一人前にしておく”ことが目的ですが、女の子については、具体的な理由は記述されていません。

調べてみたら、赤松啓介氏と言う民俗学者がこういった性風俗について研究・発表されていて、そこには、

  • 十三か、十五になると公式に性交教育を受け、後は夜這い錬磨した
  • ムスメの方も、十三になる前に女にされる者も多いのに対し、十三になっても女にしてもらえない者もあり、父親が女にするのもある

との内容がありました。

「花園メリーゴーランド」の舞台である柤ヶ沢村では、男女とも平等に大人にしてあげるという発想なのかもしれません。

なお、赤松啓介氏の著作数点は、「花園メリーゴーランド」の参考文献として5巻・巻末に記載されています。

相浦に強く警戒心を抱いていた理由

この「大人になるための儀式」が行われる日、よそ者である相浦は警戒の目で見られていました。

ムラをあげてやっていることは、児童福祉に関する法律に完全に違反していますから、トップシークレット扱いで、相浦に知られないようにしていたのです。

逆に言えば、法律違反と知りつつも、風習を続けていたということなんですね。

親子での儀式もあり?

公民館で行われた男の子が大人になるための儀式には、澄子の弟・マサシも参加しています。

そこに、みづえ(=マサシの母)が相浦を探しにやってくるのですが、相浦も儀式に参加することとなったため、人数あわせでみづえも参加します。

つまり、

 母親は近所に住む少年の童貞喪失の相手をする

 そのすぐ側で息子は他の女性に大人にしてもらう

という、なんとも想像しがたい状況が繰り広げられるのです・・・。

その前に、あみだくじで相手が決まったとき、みづえは、

「あら・・・、私、ソウちゃんとだわ。マサシと当たんなくてよかったわ」

と笑顔で言ってます。

この流れだと、もし、息子のマサシに当たっていたら、そのままフデオロシをしていた勢いで、これもまた、インパクトのある場面でした。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

おわりに

「花園メリーゴーランド」で描かれている「開放的な性の風習」は、にわかに信じがたいものばかりです。

特に、子どもが大人になる儀式では、実の親が率先して”性教育”の場を与えているわけで、大変な違和感を感じますが、上述の赤松啓介氏の研究によると、庶民にとっては至極当たり前だったようなんですね・・・。

「花園メリーゴーランド」、読むと本当に不思議な気持ちになりますよ。

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