あなたは、どんなジャンルの漫画がお好きですか?
私(管理人)が一番好きなのは、ドロドロとしたヒューマンドラマ系ですが、ホラー系も好んで読んでいます。
中でも、常軌を逸した人間を描いたサイコホラー、そして、「本当にあった怖い話」のように心霊を扱ったものが大好きです。
(肉片や血しぶきが飛びまくるスプラッターものも好きですけどね・笑)
ほとんどのホラー作品は、
「あぁ~、怖かった~」
と、満足して読み終えるのですが、たまに
「本当に怖かった!読むんじゃなかった」
と、本気でビビりまくり、夜、思い出しては眠れなくなってしまう漫画もあります。
今回は、これまで読んだホラー漫画の中で、本当に怖いと思った実話系の恐怖漫画をご紹介します。
後遺症ラジオ
中山昌亮先生の「後遺症ラジオ」。
「不安の種」、「不安の種+」と続く怖い漫画です。
最短で2ページ、長くても数ページ、話によっては続きモノだったりもしますが、基本は超短編集。
ストーリー云々よりも、生理的な恐怖感を感じる作品なんです。
夜、鏡を覗いたら、自分の後ろに見知らぬものが映りこんでいる
カーテンのすきまから、いるはずのない者が部屋を覗き込んでいる
日常生活の中で、ちょっとした違和感や薄気味悪さを感じたとき、頭の中で得も言えぬ恐怖がよぎるときがあると思います。
「後遺症ラジオ」は、そのような恐怖を、「絵」として具現化した作品なのです。
そして、それら以上にこの漫画で怖いところは・・・、「後遺症ラジオ」の第五巻に収録されている「実録怪談」の内容。
作者の恐怖の体験を記されたもので、ホラー漫画が好きな方には、絶対に読んでいただきたいです。
詳しくは、こちらの記事を参照してください。
【閲覧注異】
【閲覧注異】は、雑誌「ヤングチャンピオン」に応募された読者の体験談が漫画化された作品です。
編集部員が実際に調査をして、それを漫画でレポートするといったもので、内容は、「くねくね」「がんぼう岩カレンダー」などの都市伝説として有名なものが多く、実際のモノや現場の写真が紹介されていることもあります。
中には、「う~ん、ちょっと眉唾?」と思える話もありますが、【閲覧注異】はリアリティのある怖さが十分感じられる作品です。
恐之本
「恐之本」は、外薗昌也先生が原作、高港基資先生が作画のオムニバス作品。
夏、友人たちと集まったときに、気がついたら怪談話が始まっていた・・・。
そんなときに披露しあう心霊体験が多数、描かれています。
話の内容がとてもリアリティがあるのと、SNSや携帯電話を通じて体験してしまう怖い話も多く描かれています。
ページをめくった瞬間に怖いシーンが飛び込んでくる演出も、ほんとうにビビらせてくれるのです。
ほとんどの話は読んでいる最中に背中がゾゾゾ~っとなる怖さを感じますし、「あまり怖くなかったな」と思った話でも後でジワジワ~っと恐怖を感じますよ。
暗い廊下とうしろの玄関
「ミスミソウ」や「サユリ」などのホラー漫画を描かれている押切蓮介先生の怖い漫画「暗い廊下とうしろの玄関」。
こちらも作者ご本人の体験話やアシスタントから聞いた話を題材とした実話系の短編集です。
こちらも、ゾゾゾ~となる漫画がたくさんです。
あえて言うと、1話あたりが短すぎるのと、裏話的なエピソードはちょっと蛇足かな、と思いました。
ゆうれい談
巨匠・山岸涼子先生の超怖い漫画「ゆうれい談」。
私にとって、一番怖い漫画がこちらです。
「ゆうれい談」を初めて読んだのは、小学校の低学年時代で、姉が買っていた単行本を盗み読みしたのですが、あまりの怖さに夜眠れなくなり、大泣きした記憶があります。
自分にとっては、トラウマとなった一冊です。
随分と時間を経て、大人になって読み直して見ても、やっぱり怖いモノは怖い、再度、ビビリまくったものです。
内容は、ご本人や同業の漫画家の方々が体験した「ゆうれい」話が、オムニバス的に掲載されているもの。
作中のご本人など、わりとコミカルなタッチで描かれており、また、この手のゆうれい話によくある「はっきりとしたオチがない」話ばかりですが・・・、これがメチャクチャ怖いのです。
私が本当に怖いと感じたのは、
- 国分寺市の石垣の上を走る白い少年
- 寝室に正座して、どこかを指差す男
の話です。
後者は、作者である山岸涼子先生ご本人の体験話で、夜中に目覚めたときに、仏壇の前で顔に手ぬぐいを巻きつけた男を見てしまったというもの。
このゆうれいは、映画「リング」に出てくる男性のモデルとも言われています。
おわりに
体験談などの実話系の恐怖漫画をご紹介しました。
こちらの記事では、あえて具体的な内容には触れませんでしたが、どの作品もゾクゾクっとするものばかり。
特に、「後遺症ラジオ」の第5巻と「ゆうれい談」は、私にとってトラウマ漫画です。
まだ読まれてない方、ぜひ一度、読んでいただきたいですね。
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