「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」の感想。タイトルのイメージと中身が全然違ってた

 

永田カビ先生の漫画「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」を読みました。

タイトルを見たときは、正直、よこしまな興味を持ったのですが・・・、読んでみたら、全く違う内容でした。


さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

 

「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」ってどんな内容

「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」を読む前は、レズ風俗はどんなもので、どうやって遊ぶのかといったハウツーと、筆者自身の体験内容を詳しく書いたものだと想像していたのです。

 

ところが、いざ読んでみると、描かれている内容の大半は、作者である永田カビ先生の“苦しみ”と“悩み”だったのです。

 

もちろん、実際にレズ風俗を体験されていて、そこでの様子も描かれています。

でも、行為よりも作者自身の“気持ち“に重点が置かれていて、しかも、その”気持ち“は、自分自身の葛藤やレズ風俗嬢に対する遠慮といったもの。

なので、エロティックな場面はほとんどありませんし、読んでいて気分が高揚するようなこともなく・・・、暗くドヨ~ンとした気分になりました。

 

「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」のネタバレ

作者である永田カビ先生は、せっかく入った大学を半年で退学、いつの間にか“鬱”と“摂食障害”になってしまいます。

 

何か(どこか)に所属していない自分自身に不安を感じて、バイトを始めるのですが、どうしても上手く行かず、遅刻や欠勤などをしてはバイト先に迷惑をかけてしまうのです。

 

心身ともにボロボロになった作者は自分をかえりみたとき、

 これまで愛を得たことがない

 性的な経験がない

 抱きしめられたい

ことに気付きます。

 

そして、

 自分で自分を大切にしたい

 自分の気持ちをわかるようになりたい

と、「レズ風俗」に行く決心をするのです・・・。

 

「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」の感想

この作品を読んだ人は、おそらく次の3つのどれかの感想を持つと思います。

 

  1. このつらさ・寂しさはよく分かるなぁ
  2. こんな考え方をする人もいるんだぁ
  3. 何を甘えてるんだよ!

 

私の感想は、2に3を足したような感じでした。

正直、作者の考え方や行動の仕方は理解できないところが多かったです。

 

「母親の評価が全て」という作者の親子関係が、彼女の複雑なメンタルを形成していったようですが、その内面はなかなか他人には理解されないものでしょうし、だからゆえに、作者の行動も、なかなか理解できなかったのですね。

 

こういう考え方の人もいるんだという気付きはたくさんありましたが、読んでいて、気分が重かったです。

(「ちょっと弱すぎでしょ?」と思う面も多々ありましたが・・・)

 

この「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」という作品は、なんとも評価しずらいですね。

「読んでよかった」と思える人もいれば、「なんだこれ?」という人もいるでしょう。

少なくとも、タイトルからイメージするような内容を期待している人は、読まないほうがよろしいかと思います。

 

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