「地獄のガールフレンド」、すごいタイトルです(笑)。
このタイトルを聞いて、どんな漫画だとイメージされますか?
なんとなく、ホラー漫画か、被虐(男の子がイジメられる)系ギャグ漫画をイメージしませんか?
でも、ジャンルでいうとコメディタッチのヒューマンドラマと言ったところなんですね。
このタイトルと表紙絵に魅かれて、第1巻を試し読みしたところ・・・、ちょっと真面目っぽい内容で、子どもを持つ女の人の本音が描かれています。
続いて第2・3巻も試し読みしたところ、飾らない女の本音がジワジワ~っと描かれていたのです。
「もっと読みたい!」とたまらず3巻まとめて購入、読み始めたら本当におもしろくて、一気読みしてしまいました。
デトックス効果の高い、女性におすすめの漫画でしたね。
ということで、今回は、鳥飼茜先生の漫画「地獄のガールフレンド」の舞台設定と感想を記します。
ご興味のある方は、先にこちらを読んでみてください。
「地獄のガールフレンド」の舞台設定
「地獄のガールフレンド」の主役は3人の独身女性たちです。
登場人物
加南(かな)(31)
4歳の子持ちのバツ1のシングルマザー。
人から“お母さん”と呼ばれることに抵抗を感じているイラストレーター。
悠里(ゆうり)(28)
初めての男性が既婚者という不倫愛だったまじめOL。
セカンドバージン。
奈央(なお)(36)
家主。年齢問わず男からモテモテ。
可愛い男の子が大好きでエッチのハードルが低い。
人気アパレルブランドのオーナー。
ここに準主役として、奈央の仕事仲間で、美青年なのに嗜好に問題のある鹿谷(しかたに)が絡んできます。
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舞台設定
「同居人募集!定員2名(+家主)ただし女性に限る!お友達のいない方歓迎!」
この貼り紙を見た加南と悠里は、奈央が家主である一軒家でルームシェアを始めます。
それぞれ、年齢も生活の背景も考え方も違う3人の共通点は、「友だちがいない」こと。
この3人に、”処女にしか興味がない”イケメン・鹿谷が絡んできて、それぞれの”女として思うこと”を語りあっていくのです。
「地獄のガールフレンド」の感想
3人が同居を開始した夜、皆ですき焼きを囲みます。
鹿谷が
女性が3人集まったわけですし
ここは皆さん お友達として ひとつ仲良く
と、乾杯の発声を始めます。
すると、3人が、
ちょっとまって鹿谷君 それなんかつらい
私も 外堀から埋められるかんじ
と拒否します。
そして、誰ともなく
友達なんて・・・
1回お話ししたとか ひと所にたまたま集まったくらいのことで・・・
友達になれるほど 甘たるいもんじゃないっての
という気持ちが・・・。
「地獄のガールフレンド」では、メインである3人の女性の誰かに出来事があり、それについて本音で語り合うというスタイルがとられています。
3人は、たまたま同居することになっただけで、お互いの関係も上に記した考え方からのスタートですが、かなり早い段階から、ほとんどお互いに遠慮することなく本音をぶつけ合っていきます。
テーマは恋愛絡みが多く、そこで語られる本音は、飾りっ気がなくジワジワ~っとしたものばかり。
女性の皆が皆、そうではないのでしょうけれど・・・、「女の人って、こういうことを考えてるのかぁ」と、気付かされたり、感心させられることがい~っぱい出てきます。
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一方、鹿谷が言う「男の意見」は、「そうそう、その通り!」とすごく納得できるものが多いんですね。
一番共感できたのは「女ってなんなんですかね?」って一言でした。
3人の女性の意見は一致しないことが多く、鹿谷は全然違う視点でちょっかいを出してきます。
どれが正しくて、誰が間違っているといったものではなく、「自分はこう思う」という本音が語られていて、良い意味での感心・関心のため息が出てきましたね(笑)。
あと、なぜ「地獄のガールフレンド」というタイトルがつけられたのか?その意味を考えながら読んでいたのですが、それは結局、分からず仕舞いでした・・・(苦笑)。
「地獄のガールフレンド」、自分のことを「オバサン」と自覚しているアラサー独身女性3人の飾らない本音と、20代前半男性のストレートな本音が楽しめますよ。
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