「夜見の国から~残虐村綺譚~」の感想。エグくてグロい鬱漫画でも大丈夫と言う人だけどうぞ

今回は池辺かつみ先生の残酷な漫画「夜見の国から~残虐村奇譚~」の感想を。この作品は、「津山事件」と呼ばれる実際に起きた大量殺人事件がモデルです。

めちゃくちゃ、エグくてグロい鬱漫画でした。

[ハンディ一般]夜見の国から~残虐村綺譚~

「夜見の国から~残虐村奇譚~」のあらすじ

戦争の真っ只中、岡山県の山中の村で暮らす主人公の青年・都井睦夫(とい むつお)。

ある日、彼の元に善平爺が訪ねてきます。

「集会所で待っとるから来い」という善平爺の言葉にしたがって、集会所に行くと、そこには背中にイレズミの入った裸の尼さんがいました。

尼さんに筆下ろしをしてもらった睦夫は、突如、モテモテとなり、村のあらゆる女たちから誘惑されるようになり、睦夫も片っ端から手を出しまくったのです。

そんな毎日を送っていた睦夫は、兵隊になるための身体検査を受けることになります。

しかし、検査をしている最中に、睦夫は肺病にかかっていることがわかり、徴兵検査は不合格となります。

狭く閉鎖的な村のこと、睦夫が肺病だということは、あっという間に村中に広がり、村の男たちはもちろん、それまで睦夫にすり寄っていた女たちでさえも、睦夫を邪険に扱うようになったのです。

村八分とななり、ひどい仕打ちを受けるようになった睦夫は、村人たちに恨みをもつようになります。

そんなある日、彼は新聞で「阿部定事件」を目にします。

この「阿部定事件」とは、愛人を愛するあまり、その局部を切り取ったという事件。

これを見た睦夫は、いつか自分も大きなことをやってやる、と思うのです。

そして、睦夫の恨みはやがて狂気に変わり、残虐な殺戮につながっていくのです。

[ハンディ一般]夜見の国から~残虐村綺譚~

「夜見の国から~残虐村奇譚~」の感想

「夜見の国から~残虐村奇譚~」は、「津山事件」という実際にあった事件がモデルです。

横溝正史氏が小説にし、映画化もされた「八墓村」で、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。

「津山事件」とは、犯人が日本刀や斧、猟銃、ピストルなどの武器を使って、およそ1時間半の間に、村人30名を虐殺するという、日本の犯罪史上でも稀な残虐大量殺人をおこなったもの。

本書には、“フィクションです”と書かれていますが・・・、主人公の名前・都井睦夫が、実際の事件の犯人の名前を、そのまま使うという珍しいパターンとなっています。

「夜見の国から~残虐村奇譚~」では、兵隊になるという夢が破れた青年・睦夫が、村人から壮絶なイジメを受けることで、「復讐」という狂気を宿し、それを実行してしまいます。

肺病だと分かった後の村人たちの睦夫に対するイジメは、

「生きていればそれでよし!

 死んでいればそれまでよ!」

と、ほとんど殺そうとするようなもの。

睦夫の精神がおかしくなって当たり前というくらいひどいものです。

そして、クライマックスとなる殺戮事件の描写は・・・、まさに狂気の一言です。

陰鬱で陰惨な描写が多くて、しかも、睦夫の心の中が「カタカナ」で書かれているので読みにくく感じましたが、一旦、読み始めると、ドンドンと引き込まれてしまいます。

エグくて、グロくて、鬱になる・・・

そんなトラウマ漫画ですが、ご興味のある方は、一度、どうぞ。

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