鳥飼茜先生の漫画「地獄のガールフレンド」。
飾らない女の本音がジワジワ~っと描かれたデトックス効果の高い、女性におすすめの漫画です。
「地獄のガールフレンド」は、作品タイトルもスゴイですが(笑)、各話につけられた小タイトルも、とてもおもしろいのです。
こちらでは、「地獄のガールフレンド」第1巻の各話につけられたタイトルの背景を記してみました。
「地獄のガールフレンド」第1巻各話のタイトル
No.1
お前らまで
産んだ覚えは
ないっつーか
4歳の子持ちバツ1のシングルマザー、加南。
結婚して子どもが出来てから、自分が「お母さん」としか呼ばれなくなっていたのです。
No.2
皆はその2倍困るでしょ?
まじめOLの悠里。
誰にも迷惑をかけにように、粛々と生きてきたのですが・・・、家の立ち退き要求を機にそれまでガマンしていた諸々が一気に膨らんで行きます。
そして、誰かにむしょうに文句が言いたくなって、市役所の窓口でぶちまけたのです。
No.3
居る時の方が
カッコイイんだよね
…なんとなくだけど
かわいくてモテモテの奈央。
男に振られて落ち込むのも束の間、店に取材にやってきたカメラマンとすぐに関係をもってしまいました。
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No.4
おともだちに
なってくれますか
奈央の家で、加南、悠里の3人の同居が始まる。
初めての夜、すき焼きを囲んでいるとき、
「一回お話ししたとか、ひと所にたまたま集まったくらいのこどで・・・友達になれるほど甘たるいもんじゃないっての」
と。
No.5
あなたの不満には、
1ミリの関係性も
ないんです。
イラストレーターの加南とOLの悠里は、相手のことを「大変だなぁ」と思う一方、女という立場から「自分は楽しい」と口には出せないと思っています。
しかし、自由に生きている奈央は、あっけらかんと「楽しいよぉ?」と言ってのけるのです・・・。
No.6
世界中の巨大地震とかを
引き起こすっていうんだから怖い。
どこにいってもモテモテの奈央。
彼女はなぜモテるのか?を話していた加南と悠里は、「男の人は、怒らない女が好き」と考えます。
しかし、奈央は「男に自分ほど関心を持たないこと」と断言します。
No.7
よくよく考えると案外
与えたいだけだったりすると思うんですよ
僕は。
会社をサボった悠里と遊びに来た鹿谷が交わす会話。
鹿谷が処女を
「ホントは与えたい愛情があるのに、与える相手がいなくて自分だけで持て余してるみたいな・・・」
と表現します。
これを聞いた悠里は、それまで「誰かのために生きている人」をうとましく思っていた理由が、わかってしまうのですね。
No.8
わたし達の心に
住んでいらっしゃいます
…と誰かが言った
シングルマザーの加南は、「世の中様は『お母さん』に男ができることを許さない」ことを思い知らされていました。
それは自分の中にある「なくす」ことへの恐れから来ているのではと思っていたところ・・・。
No.9
ないよかマシじゃない?
加南が整骨院の先生に恋しかけたかも?となって・・・、3人で恋と性欲の話で盛り上がります。
No.10
あると思うな
カワイイ私☆
鹿谷 心の一句
鹿谷が奈央(36歳)に暴言吐きまくり、です(笑)。
No.11
アナタもアナタも
アナタもみーんな
オバさんだよね!
鹿谷の暴言を受けて、年上の彼氏をみつけようと合コンに参加する奈央。
そこで、ひどい言葉を言われるのですが、そのことを喋りたくて仕方がない自分がいます。
というのも・・・。
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おわりに
「地獄のガールフレンド」第1巻の各話につけられたタイトル、いかがでしたか?
実は、それぞれの小タイトルは、セリフなどそのものズバリで出てくるものはありません。
ですが、各話のコンセプトとなるテーマであり、かつ、登場人物それぞれの心の中の言葉、「本音」が表現されています。
本作を読んでいると、この本音がジワジワ~っときますよ~。
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