「うなぎ鬼」第1巻のネタバレと感想。ジワっとした怖さのサイコホラーです

「うなぎ鬼」第1巻のネタバレと感想をお届けします。

この「うなぎ鬼」は、ジャンルはサイコホラーで、ジワっとした怖さを感じながらも、グイグイと引き込まれていく作品です。

作者は落合佑介先生。高田侑氏の同名小説を漫画化したものです。


うなぎ鬼

「うなぎ鬼」の第1巻・第一話のネタバレ

ギャンブル好きで楽観的、大変な巨漢ながら気が弱い男・倉見。

借金の返済に困っていたところを、金融会社の社長・千脇に拾われ、借金の取立てとデリヘル・ドライバーとして働くようになる。

ある日、倉見は社長の千脇から「黒牟(くろむ)」という街に、同僚の富田とともに呼び出される。

そこは腐臭がただよい、工場の騒音が響き、たくさんのカラスが飛び交う、異様な雰囲気の街であった。

彼らが連れて行かれたのは千脇の実弟が働く「マルヨシ水産」といううなぎの養殖会社。

倉見に握手を求めてきた弟の左手には、親指しか残っていなかった。

社長・千脇から、

「臨時の特急便の運転をやれ。余計なことは考えずに指示通り動けば、一往復で15万円出す」

「荷物は5~60キロの専用コンテナ。中身が何であろうとお前たちには関係ない。知らなくていい。見なくていい」

と命令される。

そして、

「スケベ根性出して持ち逃げしたところで浦島太郎の玉手箱だ。煙で白髪頭になる程度じゃ済まねえからな。それだけはよく頭にいれとけ」

と脅されるのである。

顔合わせとして「マルヨシ水産」で働く人たちに挨拶をする倉見。

出てきたのは、歯がほとんど残っていない老人、顔面の半分がケロイド状の中年の男、辛気臭い若者の3人。

彼らの尋常ではない雰囲気にビビる倉見たち。

彼らに対して社長の千脇は、深々と頭を下げて、実に丁重な口のきき方なのであった。

「社長がこんなにも頭を下げるこの人たちはいったい・・・」

唖然とする倉見。

そして、うなぎにエサを与えている様子を見たとき、彼の脳裏を横切った言葉は・・・

「知ってるかい?うなぎってのはタンパク質ならなんでも食っちまうんだそうだ・・・

なんでもだぜ」

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うなぎ鬼

「うなぎ鬼」の感想

金融とデリヘルを行っている会社が請け負う臨時の仕事。

行った場所は「まだ、こんな場所が東京に?」と驚く異様な街。

そこで出てくる人間のこれまた尋常でない雰囲気。

「中身を知らなくてもいい」60kgぐらいの荷物運びと高額の報酬。

そして、なんでも食っちまううなぎ。

これでもか、これでもかというくらいの舞台設定(笑)、誰がどう読んだって、これはヤバイものを、ヤバイ人たちが処理しているとしか考えようがないです。

その運搬というヤバイ仕事の片棒を担がされたら・・・、誰だってビビリまくりますよね。

主人公・倉見も、もちろんそう。

話を聞かされているときは、ただただ呆然。

そのあと仮眠をしたら、顔面ケロイドの秀さんに襲われる夢をみる。

運搬中、荷物が「ゴトッ」と音を立てたり、荷物を降ろそうとしたら「ぎゃああああああ」と叫び声が聞こえたり、あるいは、同僚・富田との会話であったり。

頭の中の恐怖心がどんどん膨れ上がっていくさまは、まさにサイコホラーで、読んでいるほうも、ビビりながらもドンドン引き込まれていきます。

それともう一つ、倉見の人となりにが妙にいい味を出してるんですよ。

弱気な倉見が、社長命令でスキンヘッドにされ、眉毛も剃られ、服装もそれっぽいものに変えられると、どう見たって本職の人のように見えます。

でも、社長の話にドキドキしたり、取立てに行った先でいいようにあしらわれたりと、かなり滑稽に描かれているんですよね。

怒られたり、ビビッたときは、よく泣きますしね(笑)。

この見かけは怖くなったけど、中身は普通の人間のまんまといったあたりも、「うなぎ鬼」の持つ独特の雰囲気を高めていますね。

サイコホラーが好きな方はもちろん、社会派の漫画が好きな方にもおすすめです。

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