「外天楼」のネタバレと感想。観賞用の人工生命体という悲しい存在

こんにちは。

今回は、石黒正数先生の漫画「外天楼」のネタバレと感想をお届けします。

この「外天楼」はコミカルタッチで、ジャンルとしてはSFになりますが、ミステリーものでもあります。

外天楼

「外天楼」のネタバレ

「外天楼」は途中まではショートストーリーの積み重ねで、たわいもないコメディテイストの話がいくつか続きます。

全然、関係なく展開される話が、やがて、ひとつのストーリーに結びついていくのです。

第1話 リサイクル

どこにでもいそうな高校生アリオは友人と3人で、いかにして「エロ本」をゲットするか知恵を絞ります。

「資源ゴミをあさると、たまにエロ本が捨ててある」との情報をもとに、ゴミ置き場にいくと、数冊のエロ本を発見。

見事エロ本をゲットした3人ですが、しかし、その現場をアリオの姉・キリエに見られてしまうのです(笑)。

第2話 宇宙刑事vsディテクト

アリオの友人は宇宙刑事ズバンとして主に地球の平和を守っていました。

しかし、それも廃業となります。というのも・・・。

戦闘中、秘密結社悪魔騎士団の戦闘員が亡くなります。

この戦闘員の正体は出版社のルポライター。戦闘員に扮して宇宙刑事に近づき、スクープ写真を狙っていたところを、殺害された模様。

宇宙刑事ズバンと悪魔騎士団の参謀・ミルダはそれぞれ、現場検証に来た刑事に無実を訴えます。

そこへ、謎の探偵が登場し、宇宙刑事ズバンが犯人であることを突き止めるのです。

子供向け宇宙刑事番組で、こんな話をつくった監督にプロデューサーは激怒し、監督を降ろします。

それを根に持った監督はプロデューサーを殺害し、番組は打ち切り。

よって、宇宙刑事ズバンの役がなくなった友人は廃業になる、という流れです。

第3話以降

第3話「罪悪」では、新型ロボットを欲しがる女の子、第4話「面倒な館」では、コミックのタイトルである「外天楼」を舞台とした殺人事件の謎解きが展開されます。

そして、第5話「フェアリー殺人事件」から、いよいよ話が結びついていきます。

フェアリーというのは、いわゆる人型のペットで、人工的に開発された観賞用の生物のことです。

人間と同じ姿かたちをしていますが、大きさは数十センチで、培養液の中で飼育します。

人が生命を造りだすこと、それを売買することに賛否両論が渦巻く中、フェアリーを生み出した科学者・鬼口が殺害されるのです。

最終話「アリオ」は何とも言えぬ終末を迎えます。

「外天楼」の感想

「外天楼」という漫画、はじめのうちは、何がなんだかよく分からない気分になるんですよねぇ。

軽いタッチとコミカルな内容、そして、一話ごとに「オチ」はあるので、それなりに楽しめるのですが、「一体、何の漫画なの?」と思ってしまいます。

しかし、第5話の「フェアリー殺人事件」から、徐々に盛り上がりますので、「外天楼」を手にされた方は、あまり深く考えずに第5話まで読み進めてくださいね。

この「外天楼」のポイントは、やはり、人工生命体フェアリー。

「外天楼」から引用

何の脈絡もなく登場していた人物たちが、それぞれ絡み合いながら、謎が解かれていく流れに、気持ちが引き込まれていきましたね。

フェアリーの開発段階で派生した「出来事」、そして結末には、物悲しいものがありますよ・・・。

謎解きの部分はスッキリするものの、結末が結末だけに、読後感はあまり良くないです。

ですが、一度は読んでおきたい漫画です。

一巻完結です。

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