「残響」のネタバレと感想。著者独特の重苦しい世界観が堪能できる傑作

こんにちは。

今回は高橋ツトム先生の漫画「残響」のネタバレと感想です。

残響

「残響」のネタバレ・あらすじ

安アパートでくらすゲームセンター店員の悟。

隣の部屋で暮らす元ヤクザのじいさんから、

  • 余命短い自分をピストルで撃ち殺しほしい
  • その気があれば、自分が殺した三人の遺族に香典を払ってくれ

と頼まれる。

じいさんの願いを聞き入れ、引き換えに500万円を手にした悟は、遺族探しのためにヤクザの事務所へ。

ヤクザに監禁された悟は、組にいた女装の若者・大悟の助けを得て組員たちを射殺し、新宿へと逃亡することに。

大悟の姉の家を訪れた2人は、変わり果てた姉の姿に愕然とする。

悟のピストルで自殺した姉の子どもも連れて、遺族の家に赴くのだが・・・。

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ここから、過去の絡まった人間関係、そして、復讐劇がはじまります。

「残響」の感想

とても、重苦しい雰囲気の漫画です。

知り合いのじいさんから、

「500万円やるから、オレを撃ち殺してくれ」と言われて、本当に引き鉄をひけるものなのか。

主人公・悟は、ピストルを手にすることで、ゲームセンターで自分を殴ったチンピラを撃ち殺すことをイメージし、「人生を変えられる」と思うものの、実際に手は出せません。

自分が死ぬのを待つだけの悟に対して、じいさんは

「人生を変えようともせず、そのまま何もしねぇで、水面を漂う枯葉のように死んでいけ」

と吐きかけます。

主人公・悟は、正直、何を考えているのかよく分からないのです。

強い意志もなく、何となく流れに流されながら殺人を犯し(自分が助かるためではありますが)、また何となく次ぎへと流されていく。

暴力的なシーンが延々と続き、読んでいてそちらに引き込まれていくため、あまり意識しないのですが、この「残響」という作品のスタートは、実にシュールだといえます。

しかし、終盤で描かれる人間模様は、途中まで全く予想もできなかった展開になるのです。

作品全体に漂う重苦しい雰囲気、暴力的な描写、そして、何とも言いようのない衝撃のラスト。作者・高橋ツトム先生ならではの世界観が堪能できる傑作です。

ぜひ、お読みください。

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