「銭」(鈴木みそ著)の読みどころ。たかが紙っぺらの数字が何でもはかれる魔法の単位

こんにちは。

今回は鈴木みそ先生の漫画「銭」について、ご紹介します。
独自の視点で実社会に切り込んでいく鬼才・鈴木みそ先生の真骨頂が味わえる傑作です。

「銭」の紹介

爆走するトラック。

身構える少年。

脱げ落ちた靴。

手術室。

「君はライプニッツ方式と新ホフマン方式のどっちがいい?」との問いかけ。

・・・

漫画「銭」の主人公は、交通事故で瀕死の重傷を負った少年「チョッキン」と、お金に強いこだわりを持つ美女「ジェニー」。

そして、途中から仲間になる「マンビ」の3人が幽体となって、お金という切り口から様々な「しごと」をコメディタッチで掘り下げていきます。

とても物知りなお姉さん役のジェニーは、物語の冒頭、チョッキンに、

私 お金のことになると ものすごーく こだわっちゃうの

お金って何だろうって思ったら 止まらなくなっちゃう

たかが紙っぺらの数字が何でもはかれる魔法の単位

(中略)

実体が見えないのよね あたしみたいに

そういうことが気になってるから 漂い続けているのかもね

と語りかけます。

この言葉をうけて、チョッキンは

外に出ればいいじゃん

と投げかけ、2人は病室から外の世界に飛び立つ。

物語はここからスタートしてきます。

「銭」で内幕が見られる「しごと」

外の世界に飛び立ったチョッキンとジェニー。2人はさまざまな「しごと」の現場に飛んでいき、その内幕を見ていきます。

第1巻では、

  • まんが雑誌は赤字のところが多いのに、どうやってもうけているのか?
  • アニメの製作現場のお金の仕組みは?
  • フランチャイズのコンビニ店は利益からどれだけ本部にピンハネされる?

について描かれています。

第二巻以降では、

  • ゲームセンターやカフェの仕組み
  • 声優の実体
  • AV女優・素人女優のギャラ
  • 葬儀屋の人件費
  • ペットのブリーダーや骨董品の取引の仕組み
  • ホストクラブ

などなど。

身近にあるものから、全く縁遠い商売まで、さまざまな「しごと」を取り上げ、詳しく掘り下げているのですね。

「銭」の読みどころ

「銭」の読みどころは、何と言っても「しごと」にまつわるお金について、詳しく紹介しているところ。

そして、さまざまな業界の裏側を垣間見られるところにあります。

世の中には、いろいろな商売がごまんとあります。

そこではどのような人が、どんなことを考えながら、どんなことを行っているのか、そして、お金の流れはどうなっているのか・・・、実際に入り込んで見ないと分からないことだらけ。

「銭」では、身近な商売からほとんど縁のない特殊なしごとまで、自分が知らない仕事について克明に記されているので、読んでいるときっと、「ほぉ、そうだったのか」「ぜんぜん、知らなかったぁ」と感心することがたくさんあるはず。

そして、読み終わった後は、すごく「物知り」になった気分に浸れますよ(笑)。

鈴木みそ先生が漫画「銭」を著されたのは、2000年代半ば。

10年経っていますので、中には「古くなった話」もあるでしょう。

でも、お金を切り口として、さまざまな「しごと」に切り込んだこの作品は、決して色あせることはありません。

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